LeSS(Large Scale Scrum)

オッスオッス!オラ、お飾りスクラムマスター!「スクラム開発がうまくいかないのは、プロジェクトのスケールがでかいせいだ!」とかスケールの小さいことを言う男だぞ。

というわけで、LeSSをまとめたよ!

 

LeSS(Large Scale Scrum)
Scrumのスケールを考えているなら、まずはScrumの基本を理解しましょう。重要なのは、組織全体がLeSSを理解し、適用していくことです。いろいろな制約の中で、開発の目的を認識し、どうすれば達成できるかを考えることが求められます。 ScrumでのAgile開発は、組織の奥深くまで浸透させる必要があります。それなので、Scrumないし、LeSSは実践的であるだけでなく、むしろ、組織全体をデザインするフレームワークといえるでしょう。

 

2つのAgileをスケールするためのフレームワーク

LeSSは2つの異なったLarge-Scale Scrumフレームワークを提供します。LeSSによるスケールアウト手法のほとんどは、”自分の範囲”だけでなく、プロダクト全体にチーム全員で取り組むことに集約されます。"全体"と”end-to-end”にどのようにフォーカスしていくかが、スケールアウトする上での重要な問題となるでしょう。2つのフレームワークとは、それはスケールアップされた異なる2つのチームのことです。

 

・LeSSは、8人ごと8 チームまでの方法

・LeSS Hugeは、1つのプロダクトに対して2000〜3000人までの方法

 

LeSSは、基本的なScrumの良いところを保ちつつ、スケールアップされたものです。

 

・一つのプロダクトバックログ(1プロダクトに対して1チームである必要はない)

・全チームに1つのDoneの定義

・スプリントごとに1つの潜在的に出荷可能なプロダクト拡張

・1プロダクトオーナー(1人でなくグループでも良い)

・なんでもできる機能横断チーム(専門家チームではない)

・1スプリント

 

LeSSでは、全てのチームが共通のスプリントで共通のプロダクト強化

 

LeSSでは何が違うのか?

・スプリントプランニング パート1では、1チームでのスクラムと同様に最大、1スプリントにつき1時間程度行われます。参加者は1チーム2人までに制限され、プロダクトオーナーグループが参加します。チーム代表者によりプロダクトバックログは分割され、最後に依存関係を特定し(恐らくは依存関係マトリクスを使うでしょう)、各チームのバランスを検討します。

・スプリントプランニング パート2では、各チーム独自に(そして平行して)行われます。チーム間のバランスに問題がある場合は、別チームのプランニングに参加して、提案をしましょう

・デイリースクラムはチームごとに独自に行われますが、情報共有を強化したい場合は別チームのものにも参加しましょう

・各チームの代表者は、情報共有を強化するために、スプリントで数回、オープンスペースタウンミーティングまたはスクラムオブスクラムズを開催しましょう

・全体プロダクトバックログリファインメントは、チームごとの2人の代表者が参加して、分割や簡単な分析(たとえば、アイテムごとに3ケースのみ明細化するなど)、そして、見積もりをしてプロダクトバックログインクリメントを更新する。チーム横断で見積もりをして、見積もりの基本部分を保証しましょう

・プロダクトバックログリファインメント:1チームスクラムと同じだが、同じ拠点にいるチームが、ホワイトボードやプロジェクタなどのツールを用いて、全員が同じ場所、同じ時間にいるときに行う

・スプリントレビュー:1チームスクラムと同じだが、チームあたり2人とプロダクトオーナー、ステークホルダーに制限される。レビューの途中は、バザーや科学展のように大きな部屋の複数の場所に、チーム代表者が配置され、チームが開発した機能を見せて議論します。並行して、ステークホルダーは興味のある場所にいき、チームメンバーがフィードバックを記録します。スプリントレビューの最初と最後は、全員で全体フィードバックと調整事項を検討します。

・全体ふりかえりは、1スプリント最大45分。チームふりかえりでスプリンを終えてから、合同ふりかえりをその後のスプリントの第1週の早い段階に行います。スクラムマスターとチーム代表者1人が、全体プロダクトまたは組織に対する改善について、課題を特定し、改善を計画するための打ち合わせです。

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