就職と東芝と私

東芝は決算発表できるといいですね。たぶんできないけど。

 

そんな東芝崩壊な毎日ですが、僕自身、就職活動で東芝を受けており、あの時、判断を一歩間違えば、今頃あの渦中にいたわけです。まぁ、落ちたんだから、判断したのは僕じゃないんですが。

 

当時、東芝には社内カンパニー制度というのがあり、各事業を独立した会社とみなして運営していました。就職希望者は、それらのカンパニーをまわり気に入ったカンパニーで面接を受け、カンパニーの偉い人が気に入れば晴れて内定するという流れでした。まぁ普通ですね。

 

僕はというと、まずインターネット関連のカンパニーに行き、面接で君とはtogetherできないと言われたため、次にSIっぽいカンパニーに行ったところ、君が好きだと告白されたわけです。とはいえ、すぐにYesというほど尻軽じゃないんで、他のカンパニーも見まーすと言って、次に見学しようとしたのが、今をときめく原子力関連のカンパニーでした。

 

その時、歴史は動いた。ばばーん。

 

突然、東芝原子力部門の偉い人からメールが届いたのです。内容は「まだ東芝の社員でもないのに交通費を使うな」とのこと、当時地方から面接を受けに行っていたので、1回3万円ほどの交通費がかかっており、それに対する指摘でした。

 

ファッキン。

 

能天気な大学生だったのは否定しませんが、採用する方もされる方も対等であり、交通費は東芝負担するという約束の元に始まってる就職活動において、そんなメールを部門長が送付するとかどうかしてると思ったのを覚えています。それから十数年が経ち、部門長とは言わないまでも、採用活動をする側になりましたが、今でもどうかしてると思います。

 

その後、丁重にお詫びのメールを送り、交通費の精算を辞退するとともに、東芝への就職も辞退させてもらったのでした。めでたしめでたし(意味深)