How Google Works

 

 

Googleのような会社を作るにはスマートクリエイティブを集めることである

 本書を一言で言うとそんな本だった

  力こそパワー

 

数カ月後、ジョナサンはラリー・ペイジに、ゲートベース・アプローチの枠を極めたプロダクト計画を提出した。目標や承認手続き、優先順位、そして二年先までに発売するプロダクトとその時期が盛り込まれていた。

(省略)

ラリーは気に入らないどころではなかった。

 

ちなみに僕は、このサラリーマンの悲哀を感じる文章が、好きだ

 徹夜して作った計画が鶴の一声でひっくり返る

  サラリーマンの醍醐味だ

   以下、そんな凡庸なサラリーマンのメモ書きである

 

重要なのはプロジェクト計画ではなく、プロダクトの優位性

・ユーザは自ら情報に集め、発信できる

  大規模なセールスプロモーションは不要

・失敗コストの低下

  多数の試行錯誤がプロダクトの優位性を支える 

プロダクトマネージャーは開発、エンジニアとともに働き

 プロダクトをさらに良くするための技術的ヒントを見つけること

 

ジェフ・ベゾスの言うとおりだ。「古い世界では持てる時間の30%を優れたプロダクトの開発に、70%をそれがどれほどすばらしいプロダクトか吹聴してまわるのに充てていた。それが新たな世界では逆転した」

 

スマートクリエイティブとはテクノロジーで価値を提供したい意欲と能力のある人

 彼らはマネジメントできない、環境をマネジメントする

  特に重要なものは文化

 

・ユーザに焦点を絞る

・長期的目標に集中する

・エンドユーザの役に立つ

・邪悪にならない

・世界をより良い場所にする

・社員を窮屈な場所に押し込めよ

・仕事も食事も生活も共にする

・散らかっているのはいいことだ

・7のルール

・独立採算にしない

・ベゾスの「ピザ二枚のルール」

・一番影響力の大きな人を中心に会社をつくる

・悪党を退治し、ディーバを守れ

・良い意味の"働きすぎ"

・「イエス」の文化を醸成する

・「お楽しみ」ではなく「楽しさ」を

・何か着ていればいいよ

・アハライ(ついてこい)!

 

最近よく語られる内容だが、多くがGoogle発信なのかと思ってしまう

 窮屈で、散らかっていて、働きすぎで、何か着てれば良い場所、Google

  ロックだ

 

Googleの戦略

・技術的アイデアにかける

・成長を最優先

・特化する

・初期設定はオープン

・ライバルに追随するな

 本書では、インターネットのおかげで外部との取引コストが低下しているため、

 内製化ではなく、より多くのパートナー企業と取引することを推奨している

  ちょっと意外だ

 

Googleの意思決定

アメリ海兵隊の方法はシンプルだ。ひとりが「あの山を攻めろ!」と命令すれば、全員一斉に山を攻める。

(省略)

大企業の多くは、最適な行動を決定する前にはるかに多くの分析を行う。(省略)季節が変わっても、山はそのまま放置されている。

(省略)

そして先進的なベンチャー企業では、CEOが一番大切なのは従業員なので、決定は合議制にしよう、と言い出す。(省略)永遠に終わらない。

わかりみ

 だけど、簡単な答えがあるわけじゃない

  シンプルに真面目にやるのみである

 

・データに基づいて決定する

・ すべての会議には"オーナー"が必要

・意思決定者が自ら動く

 48時間以内に意思決定者が決定内容や行動計画を全員に通知する

・会議は簡単に廃止できるようにする

・会議は8人以下、最大10人

・会議に出ることが重要なわけではない

・時間どおりに始め、時間どおりに終わる

・会議に出るなら、まじめに出よう

 最後とか小学生かよ

 

Googleのマネジメント

・情報はデフォルトを「オープン」

・リーダは「細部」を知る

スニペット(週報)をオープンな場所に書く

・安心して真実を語れる環境をつくろう

・オープンドア・ポリシー

・伝えたいことは20回以上繰りかえす

・自分が働きたいと思う上司たれ

ちなみに子供には50回以上繰り返せと言われたことがある

 伝えることの真理である 

 

Googleのメール心得

・すぐ返信する

・メッセージは簡潔に

・常にきれいに

・以下の選択肢から選ぶ

  読む必要がないもの

  すぐに反応する

  あとで反応する

  あとで読む

・基本的にはOHIO(対処するのは一度だけ)

ちなみに、このブログは、読む必要がないものである

 ほっとけ

 

Googleの1on1

・職務に対するパフォーマンス

  売上数値、プロダクトのマイルストーン、品質、予算など

・他部署との関係

・マネジメントとリーダーシップ

  質の低い社員を選り分けているか?など

イノベーション

  常に新しい技術、プロダクトなどを評価しているか?など

 他にも多くの議題が用意されている。上司と部下で議題を持ち寄ると良い

 

Googleのリソース配分

 70% コアビジネス

 20% 成功が見えはじめたビジネス

 10% 大きく成長する可能性があるビジネス

  クリエイティビティは制約を好む

 

その他にも多くのことが語られているが、僕の心に残ったのはこのくらい

 人によって、立場によって、感じることも違うだろう

  少しでも気になるフレーズがあれば、ぜひ読んでみて欲しい

   【リーダは「細部」を知る】必要がある