1兆ドルコーチ
1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
- 作者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル
- 発売日: 2019/11/14
- メディア: Kindle版
スティーブ・ジョブス、エリック・シュミット、ラリー・ペイジ…シリコンバレー の巨人たちには、ビル・キャンベル(1兆ドルコーチ)がついていた
ちなみに本書を一言でいえば「愛はパワーだよ」である
目指すべきチーム像は、
「コミュニティ」として機能するチーム
それは個人より集団の業績を優先できるようなチームである。
メンバーに対してやるべきこと
- コミュニケーション、敬意、フィードバック、信頼の文化をつくる
- 部下が大事にされていると思えるようにする
- 人を傷つけたり、倫理に反しないかぎり、天才を自由にさせる
- 最大限の感謝を持って人を解雇する
- メンバーに必要なのは「知性」「誠実」「勤勉」「グリッド」
- 正直に率直に素早くフィードバックする
- 注意はこっそり実施する
- ストーリーを語り、実行はまかせる
- 勇敢を奮い立たせ、鼓舞する
- 「私」ではなく「私たち」と言える人を増やす
- ペアで作業に取り組ませる
- うまくいかない時こそ、先陣に立つ
- 大きな声で応援する
- 仕事、仕事以外でも「コミュニティづくり」に取り組む
- 5分間の親切(自分の負担より、他人のメリットが上回る)
会議でやるべきこと
- 適切なミーティングを行う
- 全員が発言をできるようにする
- 時間管理を徹底する
- 決定は、チームで下す
- 全会一致は、「グループシンク(集団浅慮)」が起きる
- 決定を下さないのは悪手
- 議論は公平に実施する(立場、年齢、性別で遠慮しない)
プロダクトについてやるべきこと
- 会社やプロダクトにとって最も大切なことをもとに決定する
- プロダクトを最優先にする
- 適材適所で問題に取り組む
- 最大の問題に真っ先に取り組む
- 正しく勝利する
ベストプラクティスだけ並べてみると、僕でもできそうだ。しかし本書で、全体を通して流れているのは、人間への愛である。愛あってのプラクティスであり、それを象徴するような文章がある
「友人がケガしたり、何か助けが必要になったら、何を置いても駆けつけるんだと、ビルは教えてくれた。それがやるべきことだと。ビルはそうした。とにかく駆けつけるんだ」気づかいと思いやりは、組織にはとてつもない影響をおよぼすことがある
そこまでの愛は僕には難しい。
ただビル自身も愛すべき人だけをコーチしていた事実もある。
大事なのは愛されることで、それはある意味残酷な事実かもしれない。
「恋愛体質」
そんな言葉が僕の脳裏によぎった